ドル円がついに「141円」にタッチした!昨年末に157円だったことを思えば、円高というジェットコースターに一気に乗せられた気分。でも投資家の世界では、いつも通り意見が割れるもの。
そこで今回は、「円高バンザイ派」と「円高イヤイヤ派」のおかしなやり取りをお届けします。
その1「円高歓迎?それとも悪夢?」
円高バンザイ派の主張はシンプル。「141円を割り込んだら次は128円まで一気に円高になるよ」とご機嫌です。「歴史的なチャートの形が三尊天井だから!」と、まるで呪文のように唱えています。
これに対して円高イヤイヤ派は、「いやいや、毎回ここで跳ね返されて円安に戻るでしょ。今まで何回も同じ手口で騙されたじゃないですか!」と、少々疲れた顔でツッコミを入れます。
実際、円高が進むには日銀の政策変更が必要ですが、「日銀が動くのなんて鈍行列車以下。円高本番はもうちょっと後じゃない?」とため息をつきながら予測しています。
その2「日本株は円高だとつまらない?」
円高が進むと日本株が冴えないというのは昔からの定番ネタ。しかし円高バンザイ派は、「円高だと輸出企業が損するし、海外観光客も減るから日本株なんて今買う理由がない!」と強気に言い切ります。
一方、イヤイヤ派は「あれ?日本企業って最近は材料費高騰を商品価格に転嫁してるよね?円高になれば輸入コスト下がってむしろ利益改善じゃない?」と逆張りで反撃。「それに、半導体とか自社株買いブームとかネタはまだまだありますよ!」とちょっと得意気に話します。
その3「世界株はドイツ・メキシコ・南米が旬?」
最近、「米国よりもドイツやメキシコ、南米が来る!」と騒ぎ始めた投資家たち。その理由は、「ドイツがバズーカ級の財政支出をする」とか「メキシコはアメリカから叩かれても意外と強かった」、「南米は意外と関税が低くてダメージ小さそう」といった楽観的なものでした。
しかし、イヤイヤ派はまた冷や水を浴びせます。「ドイツっていつも財政拡大するって言って、すぐ裁判所からストップかけられるんですよね……」「メキシコは政治的にちょっと不安だし、南米の景気って結局中国頼みでしょう?」と痛いところを的確にツッコミます。
その4「関税が怖ければ金融と通信?」
最近、関税のかかりやすい製造業ではなく、関税が影響しにくい金融業や通信業が安全だと言われています。円高バンザイ派もこれには賛成で、「金融や通信はサービス業だから関税戦争の影響が少ない。守りの投資に最適!」と胸を張ります。
これに対してイヤイヤ派は、「いやいや、結局製造業でもAIや脱炭素関連とかテーマが盛り上がってるところは関税関係なく伸びてるでしょ!」と意外な鋭さを見せて反論します。
その5「人気銘柄は本当に安全か?」
世界中の銀行や保険、通信企業の名前が並ぶ投資家の注目銘柄リスト。しかし、「南米の銀行とか、経済が悪くなったら一気に不良債権増えない?」「中東のSNSサービスって投げ銭で稼いでるけど、急に規制入ったらどうなるの?」と、イヤイヤ派の不安は尽きません。
人気だからといって安全とは限らない、という投資の鉄則を思い出させてくれます。
最後にひとこと「投資はバランスよく!」
ここまでバンザイ派とイヤイヤ派の掛け合いを見てきましたが、結局のところ、相場はどちらに転ぶか分かりません。「141円の壁」も破るのか、それともまた跳ね返されるのか。投資家ができることは、自分の財布をしっかり握って、バランスよく投資することだけ。
相場を漫才のように楽しむ気持ちで、楽観と悲観の間を上手く渡っていきたいものですね。
今日のひとこと:
「円高円安、悩むよりも、笑って次のチャンスを待つ」