4月2日にトランプ政権が発表するという「相互関税」のニュース。投資家の皆さんは猫がじっとネズミを見つめるように、その発表を固唾を飲んで見守っています。トランプ氏が繰り出す一撃は果たして鋭い爪の一撃か、それとも軽い猫パンチ程度なのか?
実は、短期的にはそんなに怖がることはないかもしれません。なぜなら、市場の混乱を避けたいトランプ政権が、極端な関税を避ける可能性が高いからです。
でも、重要なのは長期的な視点。トランプ政権の保護貿易主義がずっと続くとは限りませんよね。政権が変われば方針も変わるし、何より世界経済はすでにサプライチェーンという巨大な「クモの巣」で繋がっています。簡単にその巣から米国を切り離すことなんて、猫が毛玉を吐くほど楽じゃありません。
米国経済の底力も侮れません。技術革新力や内需の強さは世界トップレベル。短期間の関税で揺さぶられても、そう簡単に倒れるような「子猫ちゃん」ではないのです。
では、ドイツの「財政バズーカ」は救世主?
一方、最近話題なのがドイツが放つという「財政バズーカ」。この派手な名前に投資家たちは興奮気味ですが、果たして長期的にもドイツ経済が強くなるのか、ちょっと眉唾ものですよね。
ドイツ経済には人口減少や高齢化という「見えないネズミ」がいます。また、自動車産業がEVやAIといった新技術への大転換期を迎えており、この急カーブをうまく曲がり切れるかどうかはまだまだ未知数。EU全体の不安定さも忘れてはいけません。
つまり、「財政バズーカ」は一瞬派手な花火のような効果をもたらしますが、その後もしっかり輝き続けるかは微妙なところ。猫も杓子もドイツに飛びつく前に、少し冷静になったほうが良さそうですね。
結局のところ、トランプ関税にしろドイツの財政バズーカにしろ、大事なのは過度な期待や不安に踊らされず、猫のように冷静にじっと世界経済を見つめ続けることなのです。