
8年前に迎えたこの子は、当時まだ1歳ほどでした。あっという間に時が流れ、私も猫も年を重ね、病気になり、いつかはそれぞれの人生(ニャン生)を卒業していきます。
人間には「因縁」という言葉があります。私は、遺伝や環境によって形づくられる、その人の性格や行動のありようだと捉えています。猫にも同じように因縁があるのでしょう。この子は生まれつき嚢胞腎(のうほうじん)という病を抱えながら、今も穏やかに生きています。
苦労知らずで、とても大人しい子です。だからこそ、最後まで慈しみに包まれたニャン生を送れるよう、大切に支えてあげたいと思います。